楽日 迷子 西瓜 蔡明亮 ツァイ・ミンリャン   李康生 リー・カンション   監督出演者インタビュー  
   
 
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キャスト

 
     

出演者プロフィール

 
チェン・シャンチー(陳湘琪)

チェン・シャンチー(陳湘琪)

国立芸術学院で演技を学び、舞台で活躍するところをエドワード・ヤンに見出され、『牯領街少年殺人事件』で映画デビュー。94年の『エドワード・ヤンの恋愛時代』で主演を努める。その後演技を勉強するためニューヨーク大学に留学し、帰国後『河』でツァイ・ミンリャン監督と初めて組み、以後『ふたつの時、ふたりの時間』『楽日』『西瓜』でリー・カンションとともに主演を果たす。
『楽日』では閉館する映画館で、いつのもようにトイレの点検から場内の清掃まで黙々とこなし、微かな恋情と諦念をたたえて立ち去る足の悪い受付係の女を、恐るべき身体表現で演じ切り、ヴェネチアに集まる評論家達を唸らせた。
そして『西瓜』では、恋にときめく女心と、そして男の全てを受け入れようとするあまりにも切ないラストシーンを感動的に演じ、女優としてまたひとつ大きな飛躍を遂げた。
出演作:『楽日』『西瓜』

フィルモグラフィー
1990 『牯領街少年殺人事件』/「牯領街少年殺人事件」(監督:楊徳昌)
1994 『エドワード・ヤンの恋愛時代』/「獨立時代」(監督:楊徳昌)
1997 『河』/「河流」(監督:蔡明亮)
『台北ソリチュード』/「放浪」(監督:林正盛)
「捉奸強奸通奸」(監督:何平、鄧安寧、朱近平)
1998 「Restless」(監督:Jule Gifillan)
『夢幻琉球 つるヘンリー』(監督:高嶺剛)
2000 「La Moiti du Ciel」(監督:Alain Mazars)
2001 『ふたつの時、ふたりの時間』/「你那邊幾點」(監督:蔡明亮)
2002 「魯濱遜漂流記」(監督:林正盛)
2003 『楽日』/「不散」(監督:蔡明亮)
2005 『西瓜』/「天辺一朶雲」(監督:蔡明亮)

 
ミャオ・ティエン(苗天)

ミャオ・ティエン(苗天)

1925年中国生まれ。教育大学を卒業後小学校の教師を経て、49年に軍人として台湾に渡る。軍隊の演劇集団から俳優業をスタートさせ、キン・フー監督のもとで助監督兼俳優として彼の作品に出演し、武侠映画の隆盛とともに俳優としてのキャリアと人気を開花させていく。87年に引退するまでに100本以上の作品に出演。多くの映画監督から復帰を熱望する声が寄せられたが、彼を説きふせて再びカメラの前に立たせたのがツァイ・ミンリャンだった。その後、蔡明亮ファミリーの一員として『西瓜』を除く全作品に出演している。
自身の映画デビュー作『血闘龍門の宿』と共に本人役で登場する『楽日』では、変わり行く映画や映画館の姿をじっと見つめるその姿がスクリーンと一体化し、彼自身が映画となっていくような強烈な存在感を放っている。そしてこの作品を最後にこの世を去った彼の魂は、今後も蔡明亮の映画の中に息づいていくだろう。
出演作:『楽日』『迷子』

フィルモグラフィー(主要作品のみ)
1967 「貂嬋興呂布」(監督:李嘉、胡家琛)
『血闘竜門の宿』/「龍門客棧」(監督:胡金銓)
1969 「鐵娘子」(監督:宋存壽)
1970 『侠女』/「侠女」(監督:胡金銓)
1992 『青春神話』/「青少年哪*」(監督:蔡明亮)
1994 『愛情萬歳』/「愛情萬歳」(監督:蔡明亮)
1997 『河』/「河流」(監督:蔡明亮)
1998 『Hole』/「洞」(監督:蔡明亮)
2001 『ふたつの時、ふたりの時間』/「你那邊幾點」(監督:蔡明亮)
2003 『楽日』/「不散」(監督:蔡明亮)
『迷子』/「不見」(監督:李康生)

 
ヤン・クイメイ(楊貴媚)

ヤン・クイメイ(楊貴媚)

歌手として芸能界入りし、TVドラマ出演を経て、88年中国で大ヒットした映画「媽媽再愛我一次」で一躍人気女優となる。その後ワン・トン監督の『無言の丘』やアン・リー監督の『恋人たちの食卓』などで女優としてのキャリアと人気を確実なものとし、ツァイ・ミンリャンとの初コラボレーションとなった94年の『愛情萬歳』で、台北電影獎最優秀俳優賞を受賞。続く『Hole』では華麗なミュージカルシーンでツァイ・ミンリャンのねじれた孤独の世界を体現した。
今回『楽日』では映画館の最後の日に集まるちょっと怪しげな人物の一人を演じるヤン・クイメイ。まさに映画館を棲家とするあまたの幽霊の筆頭格の貫禄がある。そして『西瓜』では「トイレのチアリーダー」として『Hole』に続き華麗なミュージカルを披露している。
出演作:『楽日』『西瓜』

フィルモグラフィー
1981 「又見春天」(監督:李行)
1987 『村と爆弾』/「稲草人」(監督:王童)
1988 「媽媽再愛我一次」(監督:陳朱煌)
1993 『無言の丘』/「無言的山丘」(監督:王童)
1994 『愛情萬歳』/「愛情萬歳」(監督:蔡明亮)
『恋人たちの食卓』「飲食男女」(監督:李安)
1995 「日光峡谷」(監督:何平)
1997 『河』/「河流」(監督:蔡明亮)
『ア・リトル・ライフ・オペラ』/「一生一台戯」(監督:方育平)
1998 『Hole』/「洞」(監督:蔡明亮)
2002  『ダブル・ビジョン』/「雙瞳」(監督:陳國富) 
「魯濱遜漂流記」(監督:林正盛)
2003 『楽日』/「不散」(監督:蔡明亮)
2004 「月光下我記得」(監督:林正盛)
「紅孩兒:決戰火焰山」(監督:王童)
2005 『西瓜』/「天邊一朶雲」(監督:蔡明亮)
「情義我心知」(監督:麥兆輝、莊文強)

 
チェン・チャオロン(陳昭榮)

チェン・チャオロン(陳昭榮)

1968年生まれ。舞台出身の彼は、役者を捜していたツァイ・ミンリャンに見いだされ、『青春神話』で映画デビュー。『愛情萬歳』では空き家になったマンションの一室でヤン・クイメイと行きずりの関係を持つ青年を熱演、以降『楽日』までのツァイ・ミンリャンの全作品に出演している。
『楽日』で名残を惜しむように最終日の映画館に集まる観客の一人を演じるチェン・チャオロン。その端正な顔立ちで突然暗闇から現れる姿は一種独特な妖艶さを漂わせ、スクリーンの裏側に潜む不思議な世界の気配を醸しだしている。
出演作:『楽日』

フィルモグラフィー
1992  『青春神話』/「青少年哪*」(監督:蔡明亮)
1994 「青春無悔」(監督:周晏子)
『恋人たちの食卓』/「飲食男女」(監督:李安)
『愛情萬歳』/「愛情萬歳」(監督:蔡明亮)
1996 『青春のつぶやき』/「美麗在唱歌」(監督:林正盛)
1997 『河』/「河流」(監督:蔡明亮)
1998 『Hole』/「洞」(監督:蔡明亮)
「徴婚啓事」(監督:陳國富)
2001 『ふたつの時、ふたりの時間』/「你那邊幾點」(監督:蔡明亮)
2003 『楽日』/「不散」(監督:蔡明亮)
2004 「紅孩兒:決戰火焰山」(監督:王童)

 
三田村恭伸

三田村恭伸

偶然、蔡明亮監督のデビュー作『青春神話』を見て衝動的にこの映画を撮った監督に絶対会いたい、この国をもっと知りたいと、製作会社の名前だけを頼りに単身台湾へ。その情熱は彼にツァイ監督との出会いを実現させた。そして、2003年春、突然ツァイ監督から台湾に呼ばれて何も知らないまま行くと、そこは『楽日』『迷子』の記者会見場。そのまま『楽日』の撮影に突入し、憧れの監督の作品で映画デビューを果たすこととなった。
その後、ウー・ミーセン監督の「台湾製造」(04)に出演し、この秋にも台湾の新人監督との撮影を予定。日本を飛び出し台湾の映画界で大きな注目を集めている。
出演作:『楽日』

フィルモグラフィー
2003 『楽日』/「不散」(監督:蔡明亮)
2004 「台湾製造」(監督:呉米森)

 
ルー・イーチン(陸弈静)

ルー・イーチン(陸弈静)

1992年、彼女が経営するカフェの前を通りかかったツァイ・ミンリャン監督に見出され、TVドラマで女優デビュー。その後、『青春神話』で映画初出演し、以降ツァイ・ミンリャン ファミリーの一員として『河』『ふたつの時、ふたりの時間』でミャオ・ティエンの妻でリー・カンションの母親という役所を演じる。
今回、カンションの監督デビュー作『迷子』では、泣き叫び、異様なまでの狂乱振りで孫を見失った祖母の焦りを表現する一方、通りすがりの人達を巻き込み、孫探しを手伝わせてしまう様を実にチャーミングに演じている。
そして、ツァイ監督の『西瓜』では一転、ベテランAV女優として登場し、その年輪を感じさせる肉体をものともせずAV撮影シーンに挑み、ミュージカルシーンでは妖艶な蜘蛛女の舞踏を披露。その雄姿は相手役のカンションだけでなく観客をも驚かせた。

フィルモグラフィー
1992  『青春神話』/「青少年哪*」(監督:蔡明亮)
『無言の丘』/「無言的山丘」(監督:王童)
1997 『河』/「河流」(監督:蔡明亮)
2001 『ふたつの時、ふたりの時間』/「你那邊幾點」(監督:蔡明亮)
2003  『迷子』/「不見」(監督:李康生)
2005 『西瓜』/「天邊一朶雲」(監督:蔡明亮)
『深海』/「深情似海」(監督:鄭文堂)

 
チャン・チェア(張捷)

チャン・チェア(張捷)

1989年生まれ。彼の出演ドラマを見たリー・カンションが『迷子』の少年役に抜擢し、映画デビュー。『迷子』で孫を見失った祖母のように感情を表に出すことはないが、そのクールな態度と時折見せる孤独で不安げな視線で少年の心の不満や怒り、葛藤を豊かに表現したチャン・チェア。暗くなった公園でひとり佇む彼の姿は既に圧倒的な存在感を放ち、作品の緊張感を高めている。
『迷子』で台湾金馬獎 新人賞にノミネートされた彼の才能は、多くの映画監督達の関心を集め、今後どんな姿をスクリーンで見せてくれるかその成長を期待せずにはいられない。

フィルモグラフィー
2002 「Crystal Boy」 *テレビドラマ
2003 『迷子』/「不見」(監督:李康生)
2004 「我的臭小孩」(監督:蔡明亮、李康生)*テレビドラマ

 
夜桜すもも

夜桜すもも

日本ではAV女優として活躍していた夜桜すもも。今回、劇映画デビューとなる『西瓜』では映画の撮影とは知らされず台湾に向かった。彼女に与えられたのは、「日本から招かれたAV女優」というまさに等身大の、しかし作品を大きく左右させてしまう重要且つ過酷な役柄。しかし、撮影が始まると監督の指示を全て理解し、大胆な演技を惜しみなく披露する。そんな彼女の真剣でプロフェッショナルな態度は、作品だけでなく現場のキャストやスタッフ全員を刺激し、その跳躍の原動力となった。本作の後AV女優を引退し、本格的女優を目指して修行中。

フィルモグラフィー
2005 『西瓜』/「天邊一朶雲」(監督:蔡明亮)

 
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