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下階の女




ヤン・クイメイ(楊貴媚)
YANG Kui-mei


今や台湾が誇る国際的演技派女優ナンバーワンであり、国民的スターとしても国内で絶大な人気を持つヤン・クイメイ。
そもそも卒業後、歌手として芸能界入りした彼女は数本のTVドラマ出演を経て、88年中国で大ヒットした映画「媽媽再愛我一次」で一躍人気女優に。
その後ワン・トン(王童)監督の『無言の丘』、アン・リー(李安)監督の『恋人たちの食卓』など、名匠たちとタッグを組み、女優としてのキャリアと人気を確実にアップしてきた。

しかし彼女の名を世界的に有名にしたのは、ツァイ・ミンリャンとの初のコラボレーションとなった94年の『愛情萬歳』。
この作品で彼女は台北の不動産屋で働くドライな現代人女性を演じ、94年台北電影奬最優秀俳優賞を受賞、海外の映画祭でもその演技力を高く評価された。
以来彼とのコラボレーションは続き、『Hole』は『河』(ゲスト出演)に続くツァイ・ミンリャン組参加第3作目となる。

今作『Hole』は、出演作ごとに新しい一面を見せてきた彼女が、さらに驚くべき才能を隠し持っていたことを明らかにした。グレース・チャンのオリジナル・ソングにのって踊る圧巻のミュージカル・シーン!
その表現力の豊かさには、誰もがヤン・クイメイという女優の持つ底知れぬ才能に驚愕するに違いない。
心の奥深くに孤独を抱く女と、表情豊かに歌い踊る奔放な女。女性が併せ持つ二面性をこれほどまでに魅力的に演じきった彼女の『Hole』での演技に対し、99年のシンガポール国際映画祭において最優秀主演女優賞が授与された。


上階の男




リー・カンション(李康生)
LEE Kang-sheng


大学受験のため予備校に通っていた頃、ゲームセンターでツァイ・ミンリャンに見出されたことがきっかけとなりテレビドラマ「小孩」で俳優としてのキャリアをスタートした。
今やツァイ・ミンリャンの映画と人生になくてはならない“永遠のパートナー”として、これまですべての同監督作品の主演をつとめている。

ツァイ・ミンリャン作品の根底に流れる“現代人の孤独”を、カメラの存在などみじんも感じさせない自然さで見事に体現するたしかな演技力と、観るものの心をとらえてはなさない強烈な存在感。
そして心を締めつけるほどの寂寥感は、他の追随を許さず、彼がどの作品においても圧倒的な印象を残すことから、欧米では「ジェームス・ディーンの再来!」という賛辞が与えられたほどだ。

『愛情萬歳』ではナント3大陸映画祭最優秀主演男優賞を受賞するなど、国内外で高く評価される彼。
そのため、ツァイ・ミンリャン以外にも台湾の第2世代ニューウェイヴを代表するリン・チェンシェン(林正盛)監督や香港のアン・ホイ(許鞍華)監督など、彼のとらえどころのない魅力に惹かれた名匠たちからのラブコールがあとをたたない。

そうしたことから彼が台湾映画界のみならず、今や全世界の映画界の若手ホープ ナンバーワンであることは間違いないと言えるだろう。


  

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