エリック・ロメール 『グレースと公爵』を語る

「グレース・エリオットの文章には心打つところがあり、シーンと台詞が既に脚本化された印象を受けました」

「私は現実をあるがままに撮影することを望みます。たとえそれが絵によって作られたとしても」

「作品のことを全く知らない人が、背景が絵によって生き生きと描かれているのを見て驚いてくれれば幸いです」

「歴史映画は史実をわれわれに身近に感じさせようと無邪気に目論んではいますが、映画が語れば語るほど最後に用意されている真実は疑わしいものにしか写りません」

「アメリカ人にだけ許されていた技術が、私のような監督にも使える日がやっと訪れたのです。『グレースと公爵』は果実が熟すように、(10年という)時間が必要だったのです」

「私はごまかすことは好きではありません。現実をあるがままに撮影することを好みます。たとえ絵によってその現実をつくったとしても。真実は絵から生まれるのであって、編集から生まれるわけではありません」