「愛の世紀」キャスト/スタッフ
Edger エドガー
ブリュノ・ピュツリュ
Edgar:Bruno Putzulu

1967年生まれ。18歳で演技を学びはじめ、90年から93年まで国立演劇学院でフィリップ・アドリアンに師事。94年、コメディ・フランセーズに入団してすぐ、ベルトラン・タヴェルニエの『ひとりぼっちの狩人たち』(95)に出演。その後、ジャン=ピエール・アメリの「Les aveux de l'innocent」(96)でセザール賞新人男優賞ノミネート、オリヴィエ・ペレイの「Petits désordres amoureux」(98)で同賞を受賞。ゴダールは、「Les passagères」(99、ジャン=クロード・ギゲ監督)でのピュツリュの演技に「誠実さと正直さ」を見出し、エドガー役に起用した。ピュツリュは本作で共演したジャン=アンリ・ロジェの監督する「Lulu」(01)にも主演している。
彼女 彼女
セシル・カンプ
Elle:Cécile Camp

1965年生まれ。国立高等芸術演劇学院を卒業後、ファスビンダー作「ぺトラ・フォン・カントの苦い涙」などの舞台で活躍する。映画出演作はジャン=ポール・ラプノーの『シラノ・ド・ベルジュラック』(90)、イラン・デュラン・コーエンの「Lola Zipper」(91)、ジャン=ピエール・モッキーの「Alliance cherche doigt」(97)、ニコール・ガルシアの『ヴァンドーム広場』(98)など。本作のオーディションではその印象的な“声”によって「彼女」役に選ばれた。出演決定の二日後に撮影が始まったため、カンプはゴダール作品の熱烈なファンであったにもかかわらず、「怖気づく暇さえなかった」という。
祖父 祖父
ジャン・ダヴィー
Grand-père:Jean Davy

1911年生まれ。演劇学校時代のジャン・マレーやジャン=ルイ・バローは同期生。18歳から舞台に立ち始め、44年に演じた 「アンチゴネー」のクレオン役で大成功を収め、以後世界各国で2000回以上の興行を記録する。60年には劇団〈Trèteaux de France〉(フランス中の市町村を巡業した伝説的移動劇団)を創設、40年にわたって戯曲を演出、出演。映画出演も60本を超え、代表作は「デジレ・クラリーの数奇な運命」(42、サッシャ・ギトリ)、『神々の王国』(49、ジュリアン・デュヴィヴィエ)、『薔薇のスタビスキー』(74、アラン・レネ)、「Pas de scandale」(99、ブノワ・ジャコ)など。また、ケーリー・グラント、オーソン・ウェルズ、エロール・フリン、ローレンス・オリヴィエ、チャールトン・ヘストン、カーク・ダグラス等の出演作の吹替を担当、ドキュメンタリー映画のナレーターやTV、ラジオ出演も数多くこなした。2001年2月5日、パリで息を引き取り、本作『愛の世紀』はダヴィーの遺作となった。
祖母 祖母
フランソワーズ・ヴェルニー
Grand-mère:Francoise Verny

1928年パリ生まれ。かつてはパリ出版界の女王と呼ばれていた辣腕の出版人であった。小説「Les noces barbares」でゴンクール賞を受賞したヤン・クフェレクを発見したことでも知られ、自伝をはじめ著作も多数。本作には実名で出演している。
ローゼンタール ローゼンタール氏
クロード・ベニェール
M.Rosenthal:Claude Baignères

1921年スイス生まれ。47年以来、「ル・フィガロ」紙で文化欄を担当、音楽、演劇、ダンスの記事を書く。その後20年間映画批評家として活動している。ゴダールとは記者時代に知り合い、約40回ものインタビューを行った仲。今回はゴダールから誘いを受け、初めて映画に出演した。
フォルラーニ フォルラーニ氏
レモ・フォルラーニ
M.Forlani:Rémo Forlani

1927年パリ生まれ。作家、ジャーナリスト。ラジオ局RTLで長年映画批評家として活動しているほか、小説「Quand les petites filles s'appelaient Sarah」などを出版。『メイド・イン・USA』に言葉遊びに興じる酒場の労働者役で顔を見せた後、68年の5月革命勃発と共にアナ−キーな戯曲を数篇発表。脚本では漫画「タンタンの冒険」の実写映画『タンタンとトワンゾール号の神秘』(61)、『タンタンと水色のオレンジ』(64)にも参加している。73年にはマルレーヌ・ジョベール、アニ−・ジラルド共演のコメディ「Juliette et Juliette」(73)を監督し、自らマルタンという写真家の役で出演もしている。
歴史家 歴史家
ジャン・ラクチュール
Historien:Jean Lacouture

1921年生まれ。45年に仏領インドシナ派遣の情報将校となり、またジャーナリストとしてデビューする。「ル・モンド」紙、「フランス・ソワール」紙の特派員を務めた後、アンドレ・マルロー、フランソワ・モーリアック、ド・ゴール、ジャック・リヴィエール、ミッテラン等の伝記を次々に発表。また、レジスタンスの女闘士であった女性人類学者、ジェルメーヌ・ティリオンへの長期間のインタビューと彼女の伝記も著している。その他国際関係についての著作、テレビ・ラジオでの発言、新聞、雑誌への寄稿は膨大な量にのぼり、世界有数の権威として位置づけられている。
市職員 市の職員
ジャン=アンリ・ロジェ
Adjoint mairie:Jean-Henri Roger

1949年生まれ。I.F.C(映画養成学院)にてノエル・バーチ、ジャン=ルイ・コモリらに学ぶ。68年5月の革命を契機にゴダール、ジャン=ピエール・ゴランらと知り合い、ジガ・ヴェルトフ集団を結成。『ブリティッシュ・サウンズ』、『プラウダ(真実)』、『イタリアにおける闘争』、『ウラジミールとローザ』を共同制作する。その後、ジュリエット・ベルトとの共同監督作品に「Neige」(81)、「Cap Canaille」(83)、単独監督作品として「Lulu」(01)など。現在も制作を続けながらパリ第8大学で映画、哲学を教えるほか、映画にも出演。
助手 助手
フィリップ・ロワレット
Serviteur:Philippe Loyrette

1953年生まれ。本職は図書館司書だが、数本の短編映画に出演している。そのうちの1本「Testament d'un condamné;(93、ジャン=リュック・ロシニョールの短編)では、ロベール・ブラジヤックの同名の詩にロワレットが曲をつけ、歌っている。ゴダールはこの歌を『映画史』、『愛の世紀』に引用した。