ruler Up Down Drag

1977年、下関市。姉妹都市釜山との親善事業として、毎年夏に開催される関釜陸上競技大会に出場した長府高校の陸上部員郁子は、同じ高跳び競技の韓国人の男の子、安大豪(アンテイホウ)に出会います。戒厳令中の釜山の夜に宿舎まで会いに来た安に郁子は淡い恋心を抱きます。

来年の夏の再会を約束する2人。それはまさに七夕(韓国語でチルソク)の逢瀬。携帯電話もメールもなかった時代、日本と韓国が今ほど親しくなかった時代。それは、日本の歌を歌ってはいけない時代でもありました。

安の母親、郁子の父親、それぞれの葛藤の中で、郁子の切ない初恋をなんとか実らせようと奔走する、同じ陸上部の真理、巴、玲子の3人。そして1978年の夏、下関に釜山の高校生たちを乗せた船が着き、少女たちの想いが奔流のようにあふれ出します。そして、26年後の2003年。郁子の胸に湧き上がる、17歳の少女だった「あの夏」・・・。