「いまはもう、男性と女性のお決まりの愛情を語る時代じゃないと思う。愛の形はいくつもあるんだ。男同士でも女同士でも愛は育つ。誰か一人愛する人がいれば、男か女かなんて関係ない。

僕がこの仕事を引き受けたのは、ウォン・カーウァイも同じ考えを持っていて、男同士の愛情をとてもフェアに描こうとしていたからなんだ」

その言葉どおり、この映画でレスリー・チョンはまさに性別を超えたデ・ジェンダーな魅力で私たちを魅了する。柔らかな肉体につつまれた鋭い刃物のような感性、媚態といじらしさと慟哭。そんな彼の前には、 観客である自分が男であるか女であるかということすら問題でなくなってしまう。


1956年香港生まれ。76年歌謡コンテストに入賞し芸能界に入る。

その後歌手として、俳優として、トップ・スターに登りつめるが90年に突然歌手引退を宣言してカナダに移住。そして翌年『欲望の翼』の香港アカデミー賞最優秀男優賞受賞をきっかけに香港に戻り映画俳優としての活動を再開する。

『さらば、わが愛/覇王別姫』(93)、『楽園の瑕』(94)等に出演する傍ら96年には歌手としても完全復帰し、日本を含むワールドコンサートツアーを成功させた。

97年10月には初の監督作品に挑む予定。




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